●アンジェス(株)：2024/03/21 08:16

アンジェスは一昨日の３月19日、IR情報で「第43回新株予約権の行使停止要請、並びに第三者割当による無担保転換社債型新株予約権付社債、及び第44回新株予約権発行のお知らせ」を発表しています。

まず第一点目の第43回新株予約権の停止要請ですが、2023年７月以降、BofA証券が新株予約権の行使を進めてきましたが、2023年12月以降、下限行使価格74円を度々下回る株価で推移しており、行使が進んでいない状況が続いていたこともあり、当初予定していた54億1800万円調達が難しくなったことから、取締役会ではBofA証券に対して３月21日以降の行使停止を要請通知するとともに、2024年４月５日付で残存する第43回新株予約権の全てを取得し、取得後直ちに消却することを決議しています。

第43回新株予約権の行使の中止に代わる資金調達のスキームとして、アンジェスはキャンター・フィッツジェラルド・ヨーロッパとの間で、新株予約権付社債発行に関わる契約を締結することを決議しています。なお、新株予約権付社債の第三者割当よる第１回目の払込期日は2024年４月５日となっており、２回目の払込期日の予定は2024年10月７日となっています。払込金額の総額は１回目、２回目ともそれぞれ最大で13億円の計26億円を見込んでいます。

しかしながら、事業基盤の強化を図り、収益力を強化して安定した財務基盤を確保
するには現在進めている開発プログラムの推進は必要であり、そのための資金調達は不可欠であるとして、第43回新株予約権の行使の中止に代わって、新株予約権付社債発行に加えて、新たにキャンター・フィッツジェラルド・ヨーロッパを引受先として、第44回新株予約権の発行を取締役会で決議しています。

第44回新株予約権の総数は3003万100株で、当初行使価額は65.7円で、調達資金の額総額は19億8889万3523円が諸経費を引いた分として予定されています。これは当初行使価額65.7円を算定基礎としていることから、実際の行使価額がそれを下回る場合は調達額はそれを下回ります。なお、下限行使価額は36.5円と設定されています。