●アンジェス(株):2023/02/18 14:59
第42回新株予約権の行使による資金調達目標額は、キャンターからの
行使予約権の発行に関して振り込まれた5092万円と、新株予約権の
発行に係る諸経費を別にすれば、当初価額は224円とされていたので
3800万株×224円=85億1200万円 となります。
第42回新株予約権の行使による資金調達額は、2月17日時点では
43億9380万円となっているので、当初価額224円で計算した目標額からは
85億1200万円ー43億9380万円=41億1820円
が調達不足額になっています。2月17日時点での行使株数は
3245万株となっているので、未行使の株数は
3800万株-3245万株=555万株(未行使率=14.61%)あります。
そこで、この未行使の555万株を行使して、当初価額が224円と設定された
資金調達目標額を確保するとした場合の平均行使価格は
41億1820円÷555万株=742.02
となるので、743円以上の行使を目指すことになります。
確かに第42回新株予約権の行使期間は、2024年10月までとなっていますが
では、目標調達額を確保するために、株価の上昇を待って行使するのかと
言えば、そのようにはならないと思います。
少なくとも、下限行使価額を引き下げてまでの行使はないと思いますが
、124円を下回らない範囲の行使であれば、淡々と行使が進むのではないか
と思います。結果として、目標調達予定額から不足が生じたとしても
それは、時期設定は別にして、新たな新株予約権の募集が考えられると思います。
なお、残る555万株の行使によって、第42回新株予約権の行使が完了した
場合のアンジェスの発行済株式数は、2022年6月30日時点の発行済株数に
3800万株を加えると
1億5307万3900株+3800万株=1億9107万3900株
となるので、第42回新株予約権の行使完了以降も、アンジェス取締役会の
議決で、新たな新株予約権の発行可能株数は
2億5000万株-1億9107万3900株=5892万6100株
あることになります。その範囲であれば、いつ、どの程度の新たな新株予約権
の募集となるかは取締役会の裁量の範囲内となりますが。