●アンジェス(株):2024/02/29 05:10
今年2月9日に発表された2023年12月期決算短信で、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)の取り組みについて以下のように報告しています。
「アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)においては、一般社団法人希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)が展開する拡大新生児スクリーニングであるオプショナルスクリーニングを受託しており、前年同期に比べ受託数が順調に増加していることから手数料収入として1億15百万円(同60百万円の増加)を計上いたしました。ACRLでは、2023年7月には拡大新生児スクリーニングの問い合わせ窓口を開設し、2024年度から各地の自治体や関係機関からの新たな受託を目指しております」と。
こうしたACRLの活動について山田社長が決算説明のビデオ動画で、更に詳しく報告しているので(その1~2)で紹介いたします。
<山田社長による2023年12月期決算説明のビデオ動画から>(その1)
最後の五つ目のトピックスは、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)の検査業務の報告となります。ACRLは希少遺伝性疾患検査を主目的にした衛生検査所です。現在、拡大新生児スクリーニング検査を受託しています。
この拡大新生児スクリーニング検査は、「希少疾患の医療と研究を推進する会」(CReARID)が提供するオプショナルスクリーニング検査で、首都圏を中心に新生児の遺伝性疾患の可能性を調べる検査です。ACRLでは、2022年に年間約1万件だった受託数を2023年には2万件までに増やすことができました。
ACRLで実施している拡大新生児スクリーニング検査の対象疾患である脊髄性筋萎縮症(SMA)と重症複合免疫症(SCID)の2つの難病が公費負担のマススクリーニング検査に追加される方針となったことは、2023年秋に「こども家庭庁」から発表されました。
このニュースと前後してSMAの家族会が、こども家庭庁内閣府大臣政務官に要望書を提出したことが報道され、またSMAやSCIDの検査の実施状況が自治体によって差があるという現状を問題として取り上げるニュースが出されるなど、希少遺伝性疾患への取り組みが注目され始めています。