●アンジェス(株):2023/11/09 08:56
川崎生命科学・環境研究センターに衛生検査所を開設したのが2021年4月ですが
、2022年2月にその名称をアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)と変更しています。ACRLではこれまで⼀般社団法人希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)が提供する有償検査オプショナルスクリーニング検査を年間1万件ほど受託していますが、受託数が順調に増加していることから手数料収入についても、前年同期に比べ3500万が増加し、7300万円を計上しています。
アンジェスクリニカルリサーチラボラトリーでは開設以来2年半ほどの取り組みの経過の中で、希少疾患に携わる医療関係者の方々から、スクリーニング検査と、遺伝学的検査を一括して受託できる体制を作ってほしいという要望が寄せられていたことから、その要望に応えて希少遺伝性疾患の確定のための遺伝学的検査の技術対応を完了し、2023年冬には受託を開始する体制を整えて来ました。
そのため、これまでの検査は新生児に遺伝性疾患の可能性があるかを検査するスクリーニング検査でしたが、今回新たに技術を確立した遺伝学的検査は、スクリーニング検査の結果で疾患の疑いがある場合、該当の疾患かどうかを判定する確定検査となります。ですのでACRLでは、今後は希少疾患の可能性を探るスクリーニング検査から、どのような疾患なのかを判断する遺伝学的検査までをワンストップで提供できることになります。このような体制を構築することは、希少遺伝性疾患の早期発見・早期治療のプロセス効率を高めることに繋がると思います。
ACRLでは、いくつかの地方自治体から拡大新生児スクリーニングに関する相談を受けていますが、今後は希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)以外からも受託できるよう準備を進めており、今年7月には拡大新生児スクリーニングの導入を検討されている機関・団体・自治体向けの相談窓口として、「ACRLへのご相談用お問い合わせフォーム」を設置し対応しています。