●アンジェス(株):2024/04/23 07:25
株主総会の後に恒例の会社説明会が開催されていますが、その説明会にイスラエルのエメンドバイオからOMNIヌクレアーゼの生産開発責任者のロイ・サーキス氏とコンピューター解析の責任者をしているイディット・ブッフさんの2名の方が参加し、自己紹介と併せて、どのようなマインドでゲノム編集の研究開発に取り組んでいるのかについて話しをしています。
また、会社説明会にはエメンド社の新規ヌクレアーゼ(OMNI-A4)を使用する非独占的ライセンス契約を締結したスウェーデンのアノッカ社のCEO兼共同設立者であるレーガン・ジャービス氏からのビデオメッセージが披露されました。
アノッカ社は、T細胞受容体改変T細胞(TCR-T)療法の研究開発を通して胃がん・肺がん・膵がん・大腸がんなどの固形がんを対象した治療法の確立を進めていますが、治療が困難な固形がんにおけるがん遺伝子の一つであるKRASドライバー変異を標的とした初の臨床プログラムに向け、エメンドバイオ社と協力して遺伝子編集 TCR-T細胞療法の開発を進めることにしています。
アノッカ社のCEO兼共同設立者であるレーガン・ジャービス氏からのビデオメッセージに対して、エメンドバイオ社CEOである佐藤尚哉氏は
「アノッカ社は、スウェーデンの首都ストックホルムから西30キロぐらいのところにある都市のセーデルテリエに2000平米の研究開発拠点と5000平米の製造施設を持っています。これらの施設はもともとアストラゼネカの施設でしたが、それを上手く転用してがん治療の研究開発に取り組んでいます。
また、アノッカ社が取り組んでいるTCR-T細胞療法ですが、これまで、がんの治療と言えば外科手術、放射線治療、化学療法という基本的な治療法がありますが、それではなかなか治せないがんを治療するという最先端の研究です。
そしてT細胞が、がん細胞を殺すという治療法にはCAR-T細胞療法という別の治療法がありますが、ことらの方は白血病や悪性リンパ腫とかの血液がんを対象とするものですが、アノッカ社のTCR-T細胞療法は胃がん・肺がん・膵がん・大腸がんなど固形がんにも有効性があるという治療法です。将来的にはがん治療のゲームチェンジャーになる可能性があります。」
と補足説明を行っています。