●アンジェス(株):2024/02/28 08:40
カナダのバイオ医薬品企業であるバソミューン社と共同開発してきたTie2受容体アゴニスト(AV-001)は血管の不全を原因とする急性呼吸窮迫症候群の治療薬として開発してきたものですが、コロナウイルス感染症による肺炎患者が増大したことから、中等度から重度の感染症肺炎患者向けの治療薬として、2022年1月より米国で前期第2相臨床試験として取り組んできた経過があります。
が、治験開始の1ヶ月前ぐらいから重症化リスクが低いオミクロン株への置き換わりが急速に進んだことにより患者確保が難しくなり、その後、前期第2相臨床試験の対象疾患を「インフルエンザ等のウイルス性及び細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS) に広げる」申請を米国FDAに行い、2022年12月に承認を受け、現在もその取り組みを行っています。
その後の取り組みについて、山田社長が2月9日発表された2023年12月期決算説明のビデオ動画で、Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の取り組みについて報告していますので紹介します。
<山田社長による2023年12月期決算説明のビデオ動画から>
4つ目のトピックスはTie2受容体アゴニスト(AV-001)になります。
AV-001はカナダのバソミューン社と共同開発している急性呼吸不全など、血管の不全を原因とする疾患の治療薬です。
AV-001については2020年12月より、米国において第1相臨床試験を実施し、安全性と容認性を確認いたしました。2022年1月からウイルス性及び細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象疾患とした第2相臨床試験を実施しています。
対象疾患の多くが急性呼吸窮迫症候群のため救急搬送されてくるので、当初は症例の登録が思うように進みませんでしたが、当社のこれまでの臨床試験に関する知見をもとに、医療機関との連携を強化し、臨床試験の体制を整備することで、その後、症例登録は順調に進捗しております。
2024年度は医療機関との更なる連携を進め、年度内の目標症例数の登録完了をめざしてまいります。