株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2024/01/09 19:01

アンジェス(株):2024/01/09 19:01

コラテジェンの有用性とHGF遺伝子治療の展望 森下竜一氏(大阪大学大学院
医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座教授)に聞く(その2)

94年に日本に帰国した森下氏は、大阪大学医学部における研究テーマとして「新しい血管再生遺伝子の同定と遺伝子治療の実現」を掲げた。
この研究テーマは、森下氏が帰国直前に、中村敏一大阪大学医学部教授(当時)と「肝臓の最も強力な再生因子であるHGFは、血管再生機能の可能性を有する」検討を行った上での決定であった。実際、森下氏の研究により、「HGFの非常に強力な血管再生作用」が見い出され、用途特許を申請した。

だが、HGFの物質特許は三菱東京製薬(当時)が押さえており、HGF遺伝子を用いて肝臓再生を試みる実験が行われていた。
 そこで、森下氏は、三菱東京製薬の富澤竜一社長(当時、その後三菱化学社長)と面談し、「日本でHGFの研究をしたいので、特許を使わせてほしい」と依頼し、HGF遺伝子物質特許のライセンシングの了解を得た。森下氏と富澤氏のファーストネームが同じ“竜一”であったこと、今回田辺三菱製薬から「コラテジェン」が発売されたことを考えると、非常に感慨深いものがある。

こうしてHGF遺伝子の物質特許・用途特許を併せ持った森下氏は、HGF遺伝子による血管再生治療の実用化に向けて、1999年11月、大阪大学発のベンチャー企業「メドジーン」を設立。2001年には、商号をメドジーンからアンジェスエムジーに変更した。アンジェスは、HGF遺伝子が有する血管新生作用の「アンジオジェネシス(英語)」と、難病救済の天使を意味する「アンジュ(仏語)」を掛け合わせた造語で、それに、メドジーンの略語のエムジーを付けてアンジェスエムジーとした。2002年には、大学発ベンチャーとして初めてマザーズに上場。さらに、社名をアンジェスに変更して現在に至る。

その間、HGF遺伝子による血管再生治療薬は、大阪大学の臨床研究を経た後、販売先として第一製薬(当時)との間で契約が締結された。
P3試験はアンジェスが実施し、プラセボに対する安静時疼痛および、潰瘍サイズ減少で有用性が示された。これらのデータをもとに、国内承認申請したものの、「治験症例数(40例)が少ない」との理由で厚労省との話し合いが持たれて、一旦承認申請が取り下げられた。