●アンジェス(株):2023/05/22 10:42
アンジェスの基軸製品であるHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」の開発に係るHGFの物質特許は、三菱東京製薬(当時)が押さえていたものですが、アンジェスの創業者である森下先生が当時の三菱東京製薬の富澤竜一社長(その後、三菱化学社長)と面談し、「日本でHGFの研究をしたいので、特許を使わせてほしい」と依頼し、開発研究を行ってきたものです。
山田社長も、以前の会社で肝細胞増殖因子(HGF)の研究開発を行っていた経過もあり、ドラゴン・ジェノミックス社(現タカラバイオ)の取締役からアンジェスの事業開発本部長にとして入社したのが2001年5月で、それから1年5か月後にアンジェスの代表取締役社長に就任しています。ですので、山田社長もアンジェスに移籍してから、かれこれ22年が経過していますが、その意味ではHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」の製品化は人生を賭けた取り組みでもあったと思います。
そのコラテジェンの取り組みについて、2023年5月10日に発表された2023年12月期第1四半期決算短信の中でも次のように明らかにされています。
「国内における慢性動脈閉塞症を対象疾患としたHGF遺伝子治療用製品の開発については、2021年末に製造販売後承認条件評価のための目標症例数である本品投与120例と、比較対照80例の患者登録が完了し、従前どおり2023年春に予定している本承認に向けた申請の準備を進めております。1年間の経過観察期間を経て、2023年春に予定している本承認に向けた申請の準備を着実に進めています」と。
ですので、多くの株主の皆さんにとっては、アンジェスが発表しているHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」の本承認についての申請については、2023年の5月中に行われるのではないかと待っている状況だと思います。
けれども、医薬品の開発については予定通りいかないことも、まゝあるので、コラテジェンの本承認の申請が、もし5月を過ぎるような場合には、広報ブログの「お知らせ」という形で、本承認申請の時期がいつになるのかに見通しを明らかにして戴きたいと思います。これは、アンジェスを応援してきたホルダーの皆さんの意向だと思います。