●アンジェス(株):2023/01/23 09:01
エメンド社の社長兼CEOであるデビッド・バラム博士が2023年1月5日にHPで発表している企業プレゼンテーションを見ると、これまで研究してきた好中球エラスターゼ遺伝子(ELANE)関連重症先天性好中球減少症を対象とした臨床試験入りの準備の他、家族性高コレステロール血症の治療戦略の確立に向けた研究、そして遺伝性疾患だけをターゲットにせず、白内障に次いで世界第2位の失明原因であると言われている緑内障の治療にも取り組んでいることが報告されています。
エメンド社は、イスラエルにあるワイツマン科学研究所の専門家の中核グループによって2015年12月に設立されたものですが、研究チームはチームはタンパク質工学、分子生物学、および遺伝子編集システムの専門知識を持つ人によって構成されており、100人を超える科学者を含めて120人の従業員がいると報告されています。また、アンジェスがエメンド社を持分適応関連会社化するときのニューヨーク本社勤務の人員は4名ほどでしたが、ある情報では25名の人員となっており、本社機能も拡充されて来ました。
では、今後のエメンド社のEmendoでの今後の事業戦略はどのような内容で書かれているのかですが、それは2023年1月5日に発表された、エメンド社の社長兼CEOであるデビッド・バラム博士が記述した企業プレゼンテーションの中で、その輪郭が示されていると思います。端的に言えば、OMNIプラットフォーム技術のライセンス供与による収益獲得と、これまで研究してきた重度の先天性好中球減少症 について、新薬を使った臨床試験開始に関してFDAに申請する治験届けについて、2022年11月にはプレINDミーティングが行われ、臨床開発の時期の設定も2022年第4四半期~2023年第2四半期とされているのです。
そして、デビッド・バラム博士が起草したエメンド社の企業プレゼンテーションのの中で、「Emendoは、まだ評価されていないAnGesの重要な価値の隠れた源泉を提示します。市場によって」と記述され、結びの記述の中で、エメンド社が現状の研究機関から脱却する出口戦略として「明確な出⼝戦略 IPO/M&A」を描いているのです。つまり、先天性好中球減少症 (SCN)の臨床入りをにらんで、米ナスダックへの上場戦略を描いているのです。