株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2023/01/21 08:57

アンジェス(株):2023/01/21 08:57

エメンド社が、研究委託費や非上場株への投資資金に支えられて運営してきた企業の現状から脱却し、米国ナスダックへの上場を果たし、資金調達力の向上につながる企業戦略をどのように描いているのかは、エメンド社の社長兼CEOであるデビッド・バラム博士が2023年1月5日にHPで発表している企業プレゼンテーションを見ると、輪郭的に把握できると思います。

バラム博士が起草したエメンド社の価値提案は、レジュメ風な記述となっていますが、その中では比較可能な他社の現状を把握するために、前臨床段階のバイオ・ゲノム編集会社の3社の取引高、そして臨床段階にある3社の取引高などを調査しています。また、創薬4社がバイオ・ゲノム編集企業に支払った前払い金額とマイルストーン額についても比較調査をしています。

これらの調査は、「オフターゲット効果」を低減させるOMNIプラットフォーム技術の活用で、これまで根本的な治療法がなかった疾患について治療法を確立し、創薬にも繋げていく道筋が見えてきたことから、交渉中の重要なライセンスアウト取引を進め、研究成果を収益に繋げていく意欲の表れだと思います。

また、企業プレゼンテーションを見ると、ELANE関連重症先天性好中球減少症は詳しく紹介されており、またアンジェスのIRでも重点的に取り上げられてきた経過から見ると、ライセンスアウト取引の材料と言うよりは、自社開発製品として臨床開発を進める方向で、新薬臨床試験開始申請に向けて米国食品医薬品局との協議を行っているのではないかと推測できます。自社開発製品を持つことは、ナスダック上場以降の、力強い市場地位を確立していく上では、必要な戦略と思います。

家族性高コレステロール血症の治療戦略の確立に向けた研究、そして遺伝性疾患だけをターゲットにせず、白内障に次いで世界第2位の失明原因であると言われている緑内障の治療にも取り組んでいることが報告されています。
エメンド社の人員も、100名を超える科学者と製品開発者を担う人を含む120人の従業員が活躍していることが報告されています。2年前の持分法適応関連会社化を決議した当時のニューヨークの本社勤務はは4名でしたが、現在は25名となっているとの情報もあり、本社機能も充実していることが伺えます。こうした体制つくりは、上場を見据えた展開のようにも思えます。