●アンジェス(株):2020/12/25 08:14
アンジェス連合の新型コロナワクチンの開発戦略は、パンデミックに対応する第一世代DNAワクチンを開発すること。
次に第一世代のDNAワクチンを活用して、更に抗体産生力が高く、より有効性の高いワクチンを作るために、今年4月8日にアンジェス連合に参画しているファンペップ社のペプチド技術を用いて、第二世代のワクチンとして新型コロナDNA-ペプチド併用ワクチンを開発するための治験が年内か、遅くとも新年あけから着手されると思います。
また、アンジェス連合に参画しているダイセルの皮内注射=アクトランザ™ラボを活用することにより、DNAワクチンの有効性を引き出すことが確認されています。
アクトランザ™ラボを用いた動物モデルでの研究によると、従来の針を用いた注射と比較して、送達場所の正確さに加えて遺伝子発現効率を高めることが報告されております。皮膚内には筋肉内に比べ免疫担当細胞が多くいることから、ワクチンの効率を高めることが期待できるのです。
このように第二世代ワクチンは、DNAワクチンとは別のものではなく、ペプチドを併用することや、ワクチンの投与箇所を変えることによって、更に免疫機能が高まる「ブースター効果」を引き出すものなのです。
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◆ファンペップ社のIR(抜粋)
新たにペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けて、大阪大学とアンジェス株式会社(以下アンジェス社)の新型コロナウイルス向けDNA ワクチンの共同開発に参画致しますのでご報告いたします。ファンペップ社のペプチド技術を用いることにより、抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチンの開発を目指します。
◆時事通信社:配信
大阪大の研究グループは12月22日、アンジェスが臨床試験を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、針のない新しいタイプの注射器でも治験を実施すると発表した。投与量を10分の1程度に抑えられる可能性があり、安全性などを確かめる。同大大学院の中神啓徳教授によると、新しい注射器は少量の火薬を使って皮膚の浅い部分にワクチンを送り込む仕組みで、ダイセル社と共同開発した。人への使用は初めてで、初期段階の治験として成人20人に接種する。動物実験では、一般的な注射器による筋肉注射よりも少ない投与量で有効性が確認された。