●アンジェス(株):2023/11/21 10:12
監査未了となっていた「ワクチン生産体制等緊急整備事業」として受領した補助金について、ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会の事後評価結果が出され、それが昨日、新聞などのマスコミで厚生労働省から支給されているワクチン生産体制等緊急整備事業に関わる補助金93億8030万円のうち、未使用分の返還が報じられています。
ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会による評価結果の概要は「本事業により交付された助成金により整備された生産設備等については、タカラバイオ社において、培養工程、精製工程、充填・製剤工程、保管工程の各工程のワクチン生産体制が構築されたこと、そして、その生産体制による製造能力は、各工程の試験製造データに基づく推定値であるが、年間約 175 万回分規模であり、全国民的な供給能力には届かないものの、概ね当初の目標(年間 200 万回分規模)に相当する量であり、プラスミドDNA の精製技術等のワクチン製造技術に係る知見を集積し、国産ワクチン向けの生産設備を整備したことについては一定の評価ができ、かつ、次なる感染症有事への備えにも資すると考えられたことから、アンジェス社に交付された助成金を生産体制の整備に対して使用したことは本事業の主旨を満たすものと判断された」となっています。
その上で、ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会はワクチン生産体制等緊急整備事業に関わる補助金93億8030万円について書面調査を行った結果、以下のような事後評価結果を行っています。
「本事業に基づきアンジェス社に交付された助成金 93億8030万円のうち、資金管理団体による監査による確認がなされた生産体制整備に用いられた経費総額81億334万2235円を差し引いた、残余額の 12億7695万7765 円に加え、「新型コロナウイルスワクチン等生産体制整備臨時特例交付金に係る助成金交付要綱」に基づき、消費税等額として5億7180万4707円が返還される予定である。これについては書面調査に基づく金額であり、今後、基金管理団体において実地監査が行われて確定する予定である」と。