●アンジェス(株)：2023/11/22 09:01

新聞などのマスコミで、厚生労働省から支給されているワクチン生産体制等緊急整備事業に関わる補助金93億8030万円のうち、未使用分の返還が報じられましたが、それに関連したIRがアンジェスから発表されたので紹介しておきます。

◆厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業の補助金について

11 月 20 日の産経新聞（電子版）及び毎日新聞に当社が支給を受けた厚生労働省からの補助金の返還に関する記事が掲載されました。当該報道による補助金の返還について、当社が計上している DNAワクチンの開発に係る補助金に未使用の残余額はなく、返還予定となっているものはありません。当社からタカラバイオ社に依頼した生産設備の構築に関する費用に係る補助金に未使用額があり、返還予定となっています。

当社は、2020 年に厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業に選定され、93 億 8030 万円の助成金の支給を受けました。この助成金は、DNA ワクチンの開発にかかる費用及び当社から依頼したタカラバイオ株式会社による国内におけるプラスミド DNA の培養、精製等生産設備の構築に関する費用が対象であり、精製等生産設備の構築に関する費用は当社が受領した助成金よりタカラバイオ株式会社に渡しており、当社の財務諸表への影響はありません。

当社では、当該開発にかかる助成金を一旦前受金として計上し、助成金の使用実績の調査を受けて承認されたものを補助金収入として計上しております。なお、現時点では全体の調査結果が未確定のため、当該助成金を前受金として計上しています。

記事において、交付を受けた金額の内、生産体制整備に用いられた経費総額を差し引いた残余額が返還される予定となっておりますが、当社が計上している DNA ワクチンの開発に係る前受金に未使用の残余額はありません。
また、金額については基金管理団体による実地監査後に確定する予定です。