●アンジェス(株):2021/12/21 11:29
アンジェスとタカラバイオの関係は、山田社長の経歴からタカラバイオさんとは
懇意の間柄であったこともあり、アンジェスがタカラバイオに生産をお願いし、昨年3月5日のワクチン開発着手の共同記者会見となった経過があります。
しかし、タカラバイオはアンジェスのワクチン製造に共同参画したとしても、アンジェスの下請け会社ではないので、ワクチンの製造についてもアンジェスのみの製造を行う会社ではないのです。
ご存じかと思いますが、タカラバイオは11月4日に、遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使ったワクチン原薬の製造受託事業を滋賀県草津市で来年1月から始めると発表しています。
国内では、一部の企業がmRNAを主成分とする新型コロナウイルスワクチンの原薬を試験的に製造しているが、大量生産できる受託拠点を整備するのはタカラバイオが初めてなのです。
しかし、このことはアンジェスのワクチン製造をタカラバイオが返上したのでもなく、認可の見通しが立てばアンジェスのワクチン製造に着手できるのです。
つまり、タカラバイオは複数のワクチンを同時に製造できる製造受託会社なのです。昨年、前西村大臣もタカラバイオのワクチン製造の建設状況を視察しておりますが、タカラバイオが複数社のワクチン製造を担う拠点工場となることは、政府も承認だけではなく、今後の感染症にも備える国策なのです。
ワクチン生産体制等緊急整備事業として交付された93億8030万円は、アンジェスがワクチン開発・製造の責任会社であることからアンジェスを経由していますが、、交付金の執行はタカラバイオさんに委ねられているのです。