●アンジェス(株):2023/08/26 10:41
「h」さんへ。
昨年開催された第28回日本遺伝子細胞治療学会学術集会は、2022年7月14日~16日の3日間の会期で、博多国際展示場&カンファレンスセンターで「 遺伝子細胞治療〜新たな四半世紀の幕開け」をメインテーマに掲げて開催されています。
「h」さんが、昨年の日本遺伝子細胞治療学会学術集会で、大阪大学の中神啓徳先生が「COVID-19 DNAワクチン開発」について発表されましたが何を発表されたのでしょうか?」という内容についてですが、中神先生の発表内容の報告を見ていないので、分かりませんが、当時は高用量製剤による臨床試験の治験結果が発表されていない時期でもあり、中神先生が中心となって研究してきた、高用量製剤の治験で取り組んだ発現効率を高めるアクトランザ・ラボによる皮内注射の取組みと、それ以降の取り組みの展望として、中神先生が研究してきたペプチド技術を生かしたユニバーサルワクチンについて報告されているのではないかと思います。
その後、2022年9月には、海外の委託していた分析機関の速報データから、高用量製剤の投与量を増やした筋肉投与でも、アクトランザラボによる皮内投与でも、期待できる有効性が確認できなかったとして、武漢型コロナウイルスを遺伝情報として開発されてきたワクチン開発については中止することが発表されています。
非常に残念な結果でしたが、こうした研究は、後々のワクチン開発にあたって、どのような改善をすればDNAワクチンの発現効率を高めていくことが可能となるのかという研究に役立つものと思います。