●アンジェス(株):2022/09/28 11:33
今年6月に一旦、空売り残高数量を買戻し報告義務消失させた
モルガン・スタンレーMUFGとJPモルガン証券は
アンジェスが9月7日にIRで、新型コロナDNAワクチン(武漢型)の
開発中止と、HGF遺伝子治療用製品コラテジェンの慢性動脈閉塞症に
おける安静時疼痛の適応追加に向けた国内開発の中止を発表したことを受け
再び空売りを行い、9月21日時点での空売り残高数量は2社で
301万8933株となっています。加えてメリルリンチ・インターも
再度、空売りに参加して来ました。
その目的としては、差し当たってアンジェスには、近々のうちに
これと言って株価を引き上げる大きな材料がないことを見越して
信用買いを崩しながら、少しでも安く買い戻せる余地があると判断しての
行動だと思います。
加えてアンジェスは、9月26日に開催した取締役で行使価額修正条項付の
第三者割当による第42回新株予約権の発行を決議しているので
株価的には、苦しい状況であることは確かです。
しかしなら、悪材料が三つも同時期に重なった割には、株価が
当初予想よりも下落していないことも事実です。
そこで、空売り機関としては、更に残高数量を増やしても、もう一段の
株価下落の局面を作る動きが出てくると思います。
ただ空売り機関の目的は、株の売り買いを通して利益確保を上げること
なので、株価が仮に上昇する場合でも、それに対応する手立ては
取っていて、ぬかりはないのです。
資金力も情報収集力にも劣る個人には、情報交換をまじえた知恵が必要です。