●アンジェス(株):2023/10/24 10:08
一昨日に続いて今日も、「A」氏から以下の質問がありました。
「A」氏が上げている具体的なテ-マに沿って返事を申し上げます。
➀の現預金残高と会社運営経費については、数量的な予測までは
出来ませんが、このままの状態が経緯すれば、厳しい状況に直面する
ことは予測できます。
➁では、どうするのかですが、アンジェス自身による収益は経費を
相殺すれば赤字なので、現実的には新株予約権の行使による資金調達しか
道は」ないのです。第43回新株予約権行使による資金調達の状況ですが、
9月末時点で6億1689万3700円であったので10月の月間行使状況が
発表された場合でも、10億円に届くかどうかと言う水準だと思います。
問題は株価について上昇機運が見られない中で、下限行使価額に抵触する
事態は予測されることですが、その場合は第42回新株予約権の行使状況と
違って、9月末時点での未行使率が約85%と高いので、同じように
下限行使価額を引き下げて出直すというパターンは悪循環となるので
避けるべきだと思います。
ではどうするのかですが、一つは下限行使価額に抵触しない株価の範囲で
行使を急がず、持久戦のように対応するのと、仮に下限行使価額に抵触し
行使ができなくなる場合でも、株価が下限行使価額に抵触する状況から
抜け出るまで待機するべきかと思います。
➂株価に影響があるパイプラインは基本的に2つだと思います。
一つは、コラテジェンの本承認の申請結果が承認された場合と、エメンド
社のELANE関連重症先天性好中球減少症の臨床入りが2024年の前半にあるか
どうかを見定める必要があると思います。その時期と重なるようにエメンド
社が進めているライセンス契約についても、2024年の前半には1件でも
成立することを望んでいます。
➃最悪の状態として、コラテジェンの国内承認が承認されない場合は
米国のでの取り組みや、イスラエル、トルコの取組みにも大きな影響が
出ます。武漢型コロナワクチンの開発中止に続いて主軸となっていた
コラテジェンが承認されない事態となれば、仮にエメンド社に活路を求める
としても、アンジェスの親会社としての主導権を失う事態になるのではと
思います。
そのようにならないことを望んでいます。