●4563-アンジェス記事ストック:2022/07/12 02:38
「b」さん、こんばんは。
おそくなって記事ストックの記事を読んだもので、返事が遅れました。
ファンペップのプレスリリースの冒頭部分の記述にもありますが、先行ワクチンのメッセンジャーRNAワクチンは有効性は高いのですが、壊れやすく不安定なためにそれを安定化させるには脂質が必要ですが、その資質が副反応の原因になっていると言われています。また、有効性はあるものの一定期間経過すると中和抗体が減少し効力が低下することから追加接種のブースター接種が必要となるのですが、その場合、副反応のきついワクチンが敬遠されることから、接種率の低下が生じて、結果的には社会的に感染予防を実現するというワクチン接種の効果を損ねる結果を生み出すことになるのです。
この問題解決のためには、ファンペップ社のHPで言っているように「①免疫持続期間の延長、②幅広い変異株への対応、③強い副反応の低減など、既存ワクチンの課題を改良する」ワクチン、すなわちユニバーサルワクチンの開発が必要となってくるのです。
そして、ファンペップ社がチームアンジェスの新型コロナワクチン開発に共同参画したことを報告したアンジェスのIRではファンペップ社の取り組みについて
「抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチン開発に向けて、大阪大学及びファンペップ社との間で、抗体誘導ペプチドワクチン(FPP006)をDNAワクチンに併用投与する共同研究を実施している」ことが報告されています。
つまり、ファンペップ社が開発する抗体誘導ペプチドワクチン(FPP006)は、DNAワクチンの有効性を更に高めることを目的にして開発されているもので、FPP006ワクチンの独自投与が目的ではなく、DNAワクチンと併用することによって、変異株にも対応できる普遍性の