●アンジェス(株):2021/11/04 13:50
国立研究開発法人日本医療研究開発機構は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含む感染症または関連疾患に関する課題をテーマとした、「橋渡し研究プログラム」の二次公募を実施していました。橋渡し研究支援拠点としては北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、慶應義塾大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、九州大学が指定されています。
今回の「橋渡し研究プログラム」の二次公募の締め切りは令和3年8月23日となっていましたが公募に応じたのは13件でしたが、課題評価委員会 PDFにおいて厳正な審査を行った結果、2件が採択されました。
一つは、東京大学が開発している「中和モノクローナル抗体を用いた新型コロナウイルス感染症の治療法の開発」と、二つ目は大阪大学の臨床遺伝子治療学の研究グループの中で「健康発達医学」グループのリーダーである中神啓徳教授が開発している「新型コロナウイルスに対するブースタータイプのペプチドワクチン開発」が採択されています。
この新型コロナウイルス感染症に対応するDNAペプチド併用ワクチンは、ダイセルの無針デバイスを活用したワクチン投与と併せて次世代型ワクチンの開発として、アンジェスが早くから準備をしてきたものです。
皆さんもご存じのように、アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けDNAワクチン共同開発にペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けてファンペップ社が参画したことをアンジェスは昨年4月8日のIRで報告しています。なお、ファンペップ社の参画の意義について、アンジェスはIRで次のように語っています。
「ファンペップ社のペプチド技術を用いることにより、抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチンの開発を目指します。現在開発を進めているワクチンに加えて、抗体産生力向上が期待されるため、ワクチンの投与量・回数の減少、より強力な感染予防効果や重症化が抑えられるなどの臨床的なメリットが期待され、アンジェスとしては新型コロナウイルスに対するワクチンの有効性を今後とも高めていく予定です」と。
今回、中神啓徳教授が開発している「新型コロナウイルスに対するブースタータイプのペプチドワクチン開発」が採択されたことで、アンジェスが開発する次世代ワクチンも大きく前進すると思います。