株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/07/07 10:21

アンジェス(株):2022/07/07 10:21

アンジェスとカナダのバソミューン社が共同開発を進めている新型コロナウイルス感染症の重症化を改善する治療薬「AV-001」についての前期第Ⅱ相臨床試験が2022年1月に開始されています。この前期第Ⅱ相臨床試験では、重度の新型コロナウイルス入院患者に対して、1日のAV-001実薬投与量を3種類に振り分けて投与し、プラセボと比較するものです。なお、目標集積症例数は約120例で、実施施設は米国の15施設の協力を得て治験が実施されています。

この前期第Ⅱ相臨床試験の一次完成の時期は、当初2022年5月予定とされていたのですが、世界中で実施されている民間および公的資金による臨床試験のデータベースの「ClinicalTrials.gov」によると、治験取り組みの変更届により、研究の完了が2023年5月予定に変更となっています。この理由は、治験対象者が引き続き募集となっていることから、治験の目標症例120例の確保が充足されていないのではないかと思います。

アメリカの新型コロナ感染症の発生状況を見ると、REUTERSによる統計情報を見ても2022年1月はピーク時で90万人を超える感染者の発生が1月後半から2月~3月にかけて急速に感染状況が減少しています。5月に入ると感染者が増加し、警戒レベルを「中程度」から「高」に引き上げる州も出ていますが、前期第Ⅱ相臨床試験は、重度の感染症患者を対象とするもので、こうした感染状況の変化が背景にあって治験の完了時期が2023年5月に変更となったものと思います。

しかし、治験時期の延長があっても、新型コロナ感染症の重症化によってもたらされる急性呼吸窮迫症候群の治療薬AV-001の開発の意義は変わらないのです。
新型コロナウイルス感染症が重症化すると、ウイルスの影響でTie2受容体の働きが抑制されることにより肺の血管機能が壊れ、肺胞に浸出液が入り込むことで肺炎を発症すると言われています。「AV-001」はTie2受容体の働きを活性化させる効果があり、これによって血管機能が正常化し肺胞に浸出液が入り込まなくなることで、炎症を沈静化させるメカニズムがあります。コロナ感染症の重症化の多くは急性肺炎による呼吸不全が原因となっているので、それを防ぐ「AV-001」の開発に期待したいと思います。