●アンジェス(株):2021/12/20 06:12
「M」さんから昨夜、私あてのコメントがあることに気がつかず
風呂に入り、休んでしまいました。
「M」さんからの提起にはスルーすべきでは内容なので、朝になりましたが
返事をさせていただきます。なお、戴いたコメントは以下の内容です。
「ワクチン開発会見から2,400円超の過程や、その後にもメディアに露出し
尽くした森下氏の言動と、それに追随した某首長の会見に、どれだけの
大衆劣情が動いたのかには、、、目をつぶりますか?」と。
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「M」さんへ。(その1)
アンジェスの株価の動きを振り返ると、2020年3月4日の終値は427円で
それが翌日の2020年3月5日に大阪大学、アンジェス、タカラバイオの3社に
よる記者会見で新型コロナワクチンの開発に着手すると記者発表すると
出来高も前日の10倍を大きく超え、株価も前日比80円高の507円になりました。
株価はその後、多くの協力企業の参画もあり、ジグザクがありながらも
6月26日には年初来最高値の2492にタッチし、終値は利確もあり
2317円で終わっています。その後、株価は6月一杯は2000円台を維持し
推移しましたが7月に入ると、1700円台から1300台に下落を見せましたが
動物を対象にした非臨床試験を終え、大阪市立大学医学部附属病院や
それに続く大阪大学医学部附属病院での第1/2相臨床試験の開始から接種が
完了する10月の半ばころまでは、株価も1400円台を維持していたと思います。
その後、アンジェスが取り組む500名規模の第2/3相臨床試験の前に
医薬品医療機器総合機構(PMDA)から、最終的な第3相臨床試験は
「発症予防効果を検証するための第3相臨床試験は、海外を含む感染が
流行している地域も視野に入れ、1万~数万人規模を想定する」との方針が
打ち出されたのです。
既にPMDAとは、第2/3相臨床試験のデザインは協議されており
このまま12月8日には関西及び関東圏の8施設の協力を得て、500名規模の
臨床試験に入ったのです。
それ以降のPMDAが示す海外を含む1万人から数万人規模の臨床試験は
アンジェスのみならず、国産ワクチンの開発を手掛けている他のメーカーも
実施経験はなく手探りの状況だったと思います。