●アンジェス(株):2021/07/08 14:02
広報ブログで、山田社長は第2/3相臨床試験以降の取り組みについて、海外を含む1万人から数万人規模のプラセボを含む第3相をアンジェスに求められれば、さらに時間がかかると。また「このような状況の中で、国内大手製薬メーカーは、大規模試験はできないというように宣言されています。こういった緊急のときに条件付きでもいいから、何らかの形で認めてもらえないかということを考えるべきだという宣言あるいは主張をされています。これは、国そして規制当局の中でも今、議論がされているというように思っています。当然私どもは、このプロジェクトは、国のプロジェクトになっていますので、当社の恣意で決められるものではございません。あくまでも国が判断して当社に伝える形になってございます。」と、語っていました。
しかし、「ワクチンサミット」が終了し、1ヶ月以上にもなるのに、WHOやCOVIDでワクチンの国際承認基準の有り方がいまだ確定しないこともあって、日本の規制当局であるPMDAも、最終的な方針を決めていないのです。
日本には米国のような緊急時に対応できるワクチンの緊急使用を承認する制度は法制化されていません。また、製薬業界や日本ワクチン学会などが提言したワクチンの条件付き・早期承認には、田村厚労大臣は消極的と伝えられているので、残る選択としては国内で特例承認を受けている海外ワクチンと比較して安全性や有効性が確認されれば承認される方向が模索されています。
しかし、ワクチン承認の次の取り組み方針が規制当局で確定していない状況では
アンジェスとしても国との協議に入れないし、こうした中でこれまでの治験結果のみを公表することは出来ないのです。
こうした状況をキッチリと把握している空売り機関は、株価が800円第~900円台のボックス相場だったのを振り切って一昨日以降、一段の下げに踏み切っています。空売りで値幅を取りつつ、いつ上がってもいいように両面作戦の買い集めも並行しながら。しかし、明確な悪材料による下げではないので、空売り機関も株価の下落も一定の限度があります。
仮に、今より100円下げたとしても5000株で50万円、1万株で100万円の下落になります。一旦売って、下がったところを買い直すか、そのまま保有して次の反転を待つかは各自の判断です。私としては保有を選択しています。