株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2021/06/08 10:29

アンジェス(株):2021/06/08 10:29

掲示板では、海外ワクチンの調達が順調だから、アンジェスのワクチンは必要がなくなったとするコメントがありますが、単年度で考えれば成り立ちうるとしても、今後も何年も海外ワクチンの依存することが適切な国の選択かと言えば、それは否と言えるのです。

まず、海外ワクチンの入荷には8000億円を超える予算が投入されていますが、今年の場合は、海外ワクチンの開発・製造に米国政府などの巨額資金の投入があり、比較的安価に仕入れることが可能だったが、それが今後も続くことは保証できないために、輸入単価の上昇も考えられます。
また、今回は海外ワクチンの入荷が河野担当大臣の努力もあり、それなりの入荷は果たすことが出来たが、今後は自国でワクチン開発が出来ない国に関しては、公平な配分の有り方という国際社会の取り組みもあり、資金力に糸目をつけず購入することは困難になる可能性もあるのです。

また、変異株が今後増えてくることは避けられず、それに対応したワクチンの開発が必要になり、日本への供給は後回しになることもあるのです。まして、日本独自の変異株が発生した場合、それに対応するワクチンを海外ワクチンに依存しなければならないとすれば、国の有り様にも関わる重大事なのです。

アンジェスの新型コロナDNAワクチンについては、共同開発している大阪大学の森下先生が、先に開催した日本医療研究開発機構(AMED)のシンポジウムで、昨年6月末から大阪の大学病院で行った第1/2相臨床試験(P1/2)結果を初めて報告しました。2週間隔で2回投与した場合、液性免疫反応(抗体価の上昇)は10人中5人、細胞性免疫反応(免疫細胞からのサイトカイン分泌)は同8人で認められた。4週間隔の場合は液性免疫同7人、細胞性免疫同9人で、細胞性免疫による作用の方が高い可能性が示されたと報告されています。

IRでの発表は、規制当局と次のステップに進む取り組みの協議が整った段階で、その取り組みの申請と併せて、これまでの治験結果が全て発表されると思います。国も国産ワクチンの開発の遅れの反省の上に立ち、開発・製造に向けて省庁間の垣根を越えた取り組みのために、応分の予算、スタッフ、担当大臣を置き、本格的稼働の動きを見せつつあります。
国産ワクチン開発1号に向けたアンジェスの最終段階の取り組みが一日も早く来ることを願っています。