●アンジェス(株):2020/06/16 04:52
昨日15日午後の東京株式市場を不意の急落が襲った。それまで日経平均株価は前週末の終値比100~200円安程度で推移し、商いも低調だったが、後場に雰囲気が一変。終値は774円安となりました。
アンジェスの株価も、15日の始値は2148円で、先週金曜日12日の終値2185円より-37円となったものの、開始以降29円のプラテンとなったが、空売り機関の対応や短期利益確定売りに押されてすぐさまマイ転となった。
それでも前場は株価2100円を大きく下回ることがなく、踏ん張りをみせていました。
しかし、後場の2時前後から、それまで日経平均の100円から200円程度の下げ幅で推移していたものが、最終的には770円を超える急落の動きを見せ、アンジェスの株価も一気に2000円を割り込み、安値1986円を記録した。一日の下げ幅として前日比で199円の落ち込みは一時的とは云え、ここしばらくは見なかった展開です。
最終的には50円ほどを戻し、2000円割れを食い止め終値2043円を確保したものの一日の下げ幅-142円はホルダーにとっては決して少なくない下げ幅です。
では、今日の下げ幅を大きくした理由は何かと言えば、緊急事態宣言の解除以降、先週までの経済回復への期待感が、新型コロナウイルス感染症に関する海外報道や、ここに来て東京などの都市部での感染拡大阻止の取り組みが功を奏しているとは言えに状況から、感染第2波を警戒した不安心理が市場の中でも高まりを見せているのです。こうした感染第2波を警戒した不安心理が市場を覆い、先週までの経済回復期待の動きに再びストップをかける動きも見ておく必要があります。
テラは「誤解を与えかねない週刊誌報道に対してメキシコでの臨床試験の実施を確認」と報道しつつも、12日のストップ安に続き昨日15日もストップ安になっています。
松井証券の窪田朋一郎氏は「値動きの良かったバイオ関連が崩れ、個人投資家は新たな買いに動けなくなっている」と指摘しています。こうした動きが株価全体の低迷に影響を与えることを断ち切らなければなりません。
今こそ、コロナに負けない安心できる国民生活を取り戻し、オリンピック開催と経済復興に寄与するアンジェス:大阪大学連合の新型コロナワクチンの開発に期待したいと思います。