●アンジェス(株):2020/06/04 04:09
【BSフジ:プライムニュース】(その3)
日本の”新型コロナ”ワクチン開発はどこまで進んだ?
世界の中の立ち位置は…開発者らに聞く!!
<阪大が開発するDNAワクチンは>
【反町理】森下さんが開発にかかわるDNAワクチンの工程表。3月に開発開始、5月に動物実験開始。9月にはフェーズ2に入る予定。一次補正で20億の予算がついた。
【森下竜一】400人程度の臨床治験の費用はこれで賄える。フェーズ2までの年内の開発は加速化できる。フェーズ3、生産するとなると民間企業が中心であり予算がない。なんらかの形で予算頂きたい。
【武見敬三】1400億弱の予算をとっており、ここから国として支援する。このお金では国内開発をしっかり支援すると同時に、ほかの国で開発の成果が出たときに、そのワクチンをわが国で生産できる仕組みをつくるためにも使う。
【反町理】予算規模として、アメリカは1兆700億円もの額を確保。さらに中国は国債発行で15兆円。日本の桁は1桁・2桁低くなっているが。
【森下竜一】中国は自国のみならずアフリカなどで中国の地位を上げようとしており規模が大きい。アメリカはその対抗。必ずしも日本の金額が小さく意味がないということではない。
【増田道明】アメリカで研究した経験上、いい意味で無駄を許容していた。うまくいかない研究も単なる失敗ではなく、別の感染症対策などにつながるものととらえる。目的から外れたものも研究行政の対象となっている。日本はお国柄なのか「研究はうまくいって当たり前。うまくいけばさらにお金を、うまくいかなければおしまい」。これがお金の出方の違いの背景かと。
【森下竜一】 100%の成功を期待されると手を挙げる人はいなくなる。ビル・ゲイツ氏は10のうち2の成功でよいと言った。日本は国内がうまくいくようであれば、戦略的にパテント・プールを使って東南アジアに供給するべき。米中が手を出しにくい地域で、日本のプレゼンスが上がる。
【武見敬三】 わが国がケチで、無駄に対してお金を出さないという印象の話になっているが、一般の医薬品開発にしても、実際無駄の多くなる投資分野だとは重々わかっています。