●アンジェス(株):2020/06/04 04:10
【BSフジ:プライムニュース】(その2)
日本の”新型コロナ”ワクチン開発はどこまで進んだ?
世界の中の立ち位置は…開発者らに聞く!!
<5種類のワクチンと各国の現状>
WHOによると、5月27日時点で世界で125件の開発案件があり、そのうち10件が人に直接投与する臨床試験まで進んでいる。作り方で分けると、
①不活化ワクチン、
②ウイルスベクターワクチン、
③サブユニットワクチン、
④RNAワクチン、
⑤DNAワクチンの5種類となっている。
また、ワクチンの安全性を確認するのがフェーズ1、少人数に投与して安全性効果を見極めるのがフェーズ2,さらに大規模の人数に投与して効果があるのかどうかを見極めるのがフェーズ3になる。
現状ではイギリスのオックスフォード大学が開発を進めているウィルスペクターワクチンが最も進んでフェーズ3に、アメリカの製薬会社が開発を進めるRNAワクチンも7月にもフェーズ3へ進む予定。
【反町理】5種類のワクチンそれぞれの特徴は。
【増田道明】 ウイルスのタンパクを体に入れて抗体を作るのがワクチンの原則。化学的処理などでウイルス全体の感染力を失わせ、タンパクを体内に入れるのが不活化。精製したり遺伝子工学的に作ったタンパクを体内に入れるのがサブユニット。残り3つは体内でタンパクを作らせるもの。別のウイルスを改変し、新型コロナウイルスのタンパクの遺伝子を持った人工ウイルスを作るのがウイルスベクター。これを摂取すると体内で新型コロナウイルスのタンパクが作られる。また、新型コロナウイルスのタンパクのもとになる遺伝子DNAや中間産物のRNAを注射して体内でタンパクを作るというものがある。
【反町理】つまり、新型コロナウイルスのタンパクを体内で作ることにより新型コロナウイルスの侵入時に体内で止めることができるため、事前の防御策になると。
【増田道明】
そうです。タンパクだけを体に入れれば、ウイルスの抗体やリンパ球による免疫が安全にでき、本物のウイルス入ってきたときに不活化できる。