●アンジェス(株):2020/02/06 17:32
今日の出来高は404万9200株。実に11月25日から数えて49営業日ぶりの出来高です。この長い期間の動きを分析すれば、空売り機関の売りと買いの繰り返しによって株価はコントロール下に置かれ、小刻みの下げが続く下降トレンドが形成されて来ました。そして1月27日の600円割れが現実となり、ついには1月30日の終値が565円となり550円割れ想定されたが、個人の投げを加速する流れを止める大口の単発買いが入り、それが結果して大底からの反転の契機となって、今再び600円台の株価に戻ったのです。
2月3日のアンジェスの通期決算報告を照準した野村証券の空売りは他の機関の売買状況から見れば群を抜く空売りであったが、しかし薬価収載時の空売りと違って共同歩調は取っていないのは事実です。むしろゴールドマンサックスは決算前の1月31日にわずかではではあるが3万1500株の買戻しをしています。
今日の株価の動きも後場冒頭に、久方ぶりに630円の高値に到達しました。勿論空売り機関の動きもありますが、その機を逃がすまいとして利確した人も多くいて、終値は601円となったが、しかしこの動きを見て、やっぱりダメ株と見るだけでは余りにも表層的な見方だと思います。
今期決算は経常利益を見ても、確かに前年度比で1億9700万多い32億9300万円の損失とはなったが、にもかかわらず株価がここに来て反転の兆しを見せていることは、やはり株価570~580円が底値と見ることが出来ると思います。
つまりアンジェスの株価には押さえられたが故に生まれた反転へのエネルギーが蓄積されているのです。
機会損失とは塩漬株を損切れずにずっと持ち続けたことにより資金拘束があり、新たなポジションを作れずに収益機会を逃したりする場合などが挙げられます。また資金がありながらも買わずに見送り利益を逃すことも機会損失となります。
株の売買は短期であれ、中長期であれ安い時に買って、高い時に売るのが鉄則です。