●アンジェス(株):2020/02/04 11:40
今日の株価は始値が610円で昨日より1円プラスで始まり、616円まで達すると
それを快く思っていないのか、空売り機関は初戦の押さえ込みが重要として、早々の空売りを仕掛けています。
ここに来て野村インターは、他の外資系空売り機関の鷹揚な対応と違って、一人気を吐くように空売りを仕掛け、12月24日から30日までに4回にわたって78万7400株の連続空売りを仕掛けています。
今や空売り機関7社の中で、野村インターは空売残高数量も181万7700株となり、トップJPモルガンの182万900株に迫り、2位の地位にあります。
そうした空売り機関の動きや、昨日開示されたアンジェスの通期決算報告が開発プランの推進のための諸費用から経常利益が昨年との比較で1億9700万増え32億9300万の損失と発表されたものの、現在の株価は昨日との比較でマイナスとはなっているが、2日間で44円株価が上がっていることからすると600円を挟む展開は善戦しているとの見方もできます。
開示されたアンジェスの通期決算報告に目を通して感じたことは、全体的に非常に抑制的に記述されている印象です。冒頭部分の経営成績に関する記述では
「当社グループは当連結会計年度において、HGF遺伝子治療用製品を中心とする遺伝子医薬品の研究開発を進めるとともに、戦略的提携先との共同開発を進めるなど、将来の成長を見据えた事業の深化を図ってまいりました。」
となっていますが、どのような戦略的意味を有する提携なのかを簡略でも良いから触れてほしい気がするし、開発パイプラインについても現状報告だけではなく、遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指す立場からの将来イメージを若干語って貰っても良いと思いました。勿論、大風呂敷や単なるポエム的なものでないことを前提にしてですが。