●アンジェス(株):2024/08/22 09:32
川崎生命科学・環境研究センターに衛生検査所を開設したのは2021年4月で、翌年2月に名称をアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)に変更していますが、開設から3年4ヶ月目を迎えています。
8月9日に発表された2024年第2四半期決算短信による報告によると、ACRLにおいては一般社団法人希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)が展開する拡大新生児スクリーニングであるオプショナルスクリーニングを受託しており、前年同期に比べ受託数が順調に増加していることから、手数料収入として1億700万円(同6800万円の増加)を計上できたとのことです。
◆8月14日に、第2四半期決算についての説明動画が公開されていますが、その中で新生児の遺伝性疾患の検査について、山田社長は次のように述べています。
三つ目のトピックスはアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)についてです。ACRLでは新生児の希少遺伝性疾患の有無を調べる拡大新生児スクリーニング検査を実施しています。
拡大新生児スクリーニング検査の受託状況は検査件数が年間2倍ペースで増えており、2024年は約4万件の受託をッ見込んでいます。今後も、引き続き受託先と検査対象疾患の拡大に取り組んでまいります。
受託先の拡大という点では、今年8月1日より群馬県の拡大新生児スクリーニング検査の受託を開始いたしました。これまでは拡大新生児スクリーニング検査であるオプショナルスクリーニング検査をCReARIDからの受託のみでしたが、今回はじめて自治体単位で直接受託となりました。
また、今回のゾキンヴィ販売に合わせて対象疾患であるHGPSとPLの確定検査として遺伝学的検査の体制を構築し受託を開始いたしました。現在、希少遺伝性疾患に関する各種検査を一つの検査機関で実施しているところはありません。
ACRLでは希少疾患の検査について、医師や医療関係者が複数の検査機関に依頼しなくて済むように、スクリーニング検査で陽性となった場合、疾患の確定検査を行うための遺伝学的検査や、治療の効果のモニタリングを行うバイオマーカー検査まで希少遺伝性疾患の治療に必要な検査の一貫した提供を目指しております。