●アンジェス(株):2024/04/17 08:30
5月17日~22日に、カリフォルニア州サンディエゴで開催される2024年呼吸器イノベーション・サミットにおいて、アンジェスとバソミューン社が共同開発をしている急性呼吸窮迫症候群を対象とした治療薬Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の開発に関する最新情報の発表者として、米国呼吸器学会から選ばれたことが昨日の広報の「お知らせ」で報告されています。
バソミューン社が開発しているTie2受容体アゴニスト(AV-001)は、インフルエンザ等のウイルス性及び細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群を対象としたものですが、現在、米国で第2相臨床試験を実施しています。
急性呼吸窮迫症候群の症状は主に、肺の毛細血管から血液成分等が漏れ出し、肺胞によるガス交換を妨げたりすることにより引き起こされます。共同開発するTie2受容体アゴニスト化合物は血管にある Tie2受容体と呼ばれる分子に結合することで、血管の漏出を抑制する働きを持つと期待されています。
2024年呼吸器イノベーション・サミットの2日目の5月18日、バソミューン社の科学共同設立者であるハロルド・キム博士が講演を行いますが、AV-001の開発に関する最新情報の発表者として、米国呼吸器学会から選ばれたことに対する以下のようなコメントを発表しています。
「2024年の呼吸器イノベーション・サミットに招待いただき、私たちの研究成果を発表できることを大変うれしく思います。当社の開発中新薬 AV-001 は、第1相試験で高い安全性が認められ、致死性インフルエンザ及び肺炎球菌肺炎の肺損傷モデルにおいて薬理効果を示し、現在第2相前期試験を実施中です。
主催者の皆様には、私たちの研究を評価していただき、呼吸器領域における世界的な臨床、学術、産業のリーダーと接点が持てる機会を提供していただいたことに心から感謝申し上げます。」と。
Tie2受容体アゴニスト(AV-001)は、血管内皮の安定性を高めることによって病気を治療するようにデザインされたファースト・イン・クラスの新薬と言われているので、第2相臨床試験が順調に進むよう願っています。