●アンジェス(株)：2023/03/20 17:35

本日３月20日、アンジェスはＩＰで慢性椎間板性腰痛症治療用NF-κBデコイオリゴDNAの国内第Ⅱ相臨床試験への協力に関して塩野義製薬と契約締結したことを発表しています。

この発表は、今年１月31日のIRで椎間板性腰痛症治療用NF-κBデコイオリゴDNAについては、今後は日本国内で開発していくことを取締役会で決議したと報告されていたことに基づく発表です。これまで慢性椎間板性腰痛症治療薬についての後期第１相臨床試験は米国で実施されてきたものですが、日本国内でも慢性椎間板性腰痛の患者は多く、国内で製品化した場合に事業性を見込めると判断し、取締役会で１月末に決議されてきたものが具体化したものです。

なお、３月７日に広報ブログで発表されたアンジェスの第24期定時株主総会の参考文書の中で、アンジェスの株式の状況の中でも報告されていますが、塩野義製薬はアンジェスの株式を118万6800株（6.6％）を保有している長期の安定株主でもあります。こうした経過を見ると、国内第Ⅱ相臨床試験への塩野義製薬との契約締結の意味は、単に臨床試験への協力の意味だけに留まるものではなく、製品の開発や販売も含めて、今後、塩野義製薬と協力していく意味合いを持つ発表ではないかと思います。

後は、NF-κBデコイオリゴDNAについての国内での実施計画などについて、当局と交渉を進め、第２相臨床試験の実施決定報告を待つ段階に至ったということです。