株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2023/01/10 11:06

アンジェス(株):2023/01/10 11:06

1月5日に報告された新株予約権の行使を含めたこれまでの資金調達額は、諸経費やキャンターを割当先とする5092万円の振り込みを別に計算すると、35億3820万円となっています。このまま推移すれば、第42回新株予約権の行使による当初の予定調達額の85億1200万円(行使価額224円)に届かないことは明らかです。

確かに第42回新株予約権の募集と同時に発表された「資金使途の一部変更に関するお知らせ」の中で、エメンド社の運営資金が当初は2021年3月から2023年12月分までとして計上されていた90億円が、2021年3月から2022年12月分の執行として変更されているので、実際には未執行分の金額があるのは事実ですが、それらはエメンド社の2023年から想定される重症先天性好中球減少症の臨床入りに伴う支出増を見込んだ資金使途の変更になっています。

とすると、エメンド社の2023年1月から12月までの予算60億円の計上はどうなるのかですが、一時的には資金使途の一部変更によって生じた運用資金の流用によって対応することは可能だとしても、新たに第43回新株予約権の発行に追い込まれるのは避けられない状況が考えられます。

この局面の打開につながる、アンジェスの開発パイプラインの進捗による株価が好転する要素があるかどうかですが、HGF遺伝子治療用製品コラテジェンの本承認に向けた申請が2023年の3~4月に行われたり、慢性椎間板性腰痛症の治療薬 NF-kBデコイオリゴDNAの第2相臨床試験入りが発表されたとしても、それだけではアンジェスの長く続いた株価低迷から脱却できないことは事実だと思います。

であれば、現段階ではアンジェスからのエメンド社への資金援助は必要だとしても
、エメンド社も自前の収益で研究開発体制を確立必要はあるのです。具体的には現在協議中と言われているマイルストーンの契約を実現し、ELANE関連重症先天性好中球減少症の臨床試験を2023年に実施する方向でFDAと協議しているとのことですが、臨床入りを契機に、米ナスダック市場への上場手続きを進め、IPOの実現によって、強力な市場地位を持つ企業へと発展していって貰いたいと思います。