株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/12/12 08:40

アンジェス(株):2022/12/12 08:40

アンジェスベンチャー企業として出発しましたが、ベンチャー企業とは革新的な技術・製品・サービスを開発し、イノベーションを生み出す企業であり、設立数年程度の若い企業を指すのが一般的であり、いつまでも新株発行による増資によって、企業運営を続けることを良しとするわけにはいかないのです。

したがって、アンジェスにとっても黒字化による自前の企業運営は、本格的に検討すべき課題なのです。そこで、アンジェスにとって黒字化の達成が可能か否かを検討するには、開発パイプラインの進捗状況が関係してくるので、まずアンジェスにとって主軸製品であるHGF遺伝子治療用製品コラテジェンが、国内において2024年までに本承認を得られたとして、これによって黒字化が実現できるのかを検討して見たいと思います。

HGF遺伝子治療用製品コラテジェンについては、慢性動脈閉塞症の下肢潰瘍の改善を対象とした本承認と併せて、並行的に取り組んできた「安静時疼痛」の適応追加については開発中止となっているので、「潰瘍の改善」で本承認取得を目指すことになります。この場合、国内の慢性動脈閉塞症の患者数は約80万人だが、このうちコラテジェンが使用可能な患者数は0.5~2万人程度とアンジェスでは推計しています。

ここでは、詳しい試算は行いませんが、2024年に本承認が得られたとしても、国内の取り組みだけでは、黒字化が実現できないことは事実です。やはりHGF遺伝子治療用製品による黒字化が出来るか否かは、米国でのコラテジェンが承認を受けることで、売り上げが伸びることに掛かっています。その意味で、コラテジェンの生命線はアメリカでの取り組みにかかっていると言えます。米国での承認が得られれば、コラテジェンはイスラエルやトルコに留まらず、世界的な広がりをもつ大型の医薬品になる可能性は十分あるのです。

問題は、それが実現するまでの間、エメンド社が現在進めているとされている数社からのライセンス契約が締結し、検討されている米国ナスダックへの上場が実現するまでの資金援助を含めて、アンジェスが親会社としてどのように支援していくのかが、問われていると思います。2023年の重症先天性好中球減少症の臨床入りがIPOのチャンスだと思います。