株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/09/14 08:50

アンジェス(株):2022/09/14 08:50

新型コロナDNAワクチンの開発に着手することを、大阪大学の森下先生、アンジェスの山田社長、タカラバイオの仲尾社長の三氏がそろって発表したのが2020年3月5日です。その当時の山田社長のコメントが広報ブログで紹介されましたが

「先日、大阪大学の森下先生からお話を頂き、迷うことなく決断しました。
今まで当社が培ってきたDNAプラスミドの技術が使えるからです。
そしてこの世界中の喫緊の課題に一刻でも早く取り組むべきと判断しました。
有難いことに、同胞のタカラバイオ仲尾社長にも二つ返事でご賛同頂き本日の
発表に至りました。」と語っています。

以来、約2年6ヶ月の年月を掛けながらも、9月7日、高用量の治験結果について、「臨床試験の速報データにより、高用量製剤は当初開発した初期のワクチンよりも免疫原性は増強したものの、筋肉内接種群と皮内接種群いずれにおいても、主要評価項目である、12 週後の ウイルスに対する中和活性及び 12 週後の 糖タンパク質特異的抗体価が期待する水準には至らなかった」と報告がされました。

その上に立って、武漢型のウイルスのスパイクの遺伝情報をもとに作成したワクチンでは、その後デルタ型やオミクロン型に変異していく過程でスパイクの形の変化に伴ってスパイクの遺伝情報も変化することから、初期のワクチンでは効力が弱くなっていることは伝えられていることもあり、初期のワクチン(武漢型)開発中止
発表に至っているのです。

その場合、武漢型ワクチン開発中止の上にたって、親ワクチンの承認は断念しつつも、変異株オミクロンの遺伝情報を基にしたワクチン開発という選択肢もあるが、高用量で実施された皮内接種のケースでも、有効性が先行ワクチンとの比較で及ばないことから、新型コロナDNAワクチンの開発にとっては有効性を高める研究課題があることから、国内開発については一つの区切りをつけて中止したものと思います。それが大阪大学を含めて13社から共同参画を戴きながらも、その解消を含めた開発中止の意味だと思います。

今回は残念な結果となりましたが、教訓化すべきことは今後の取り組みの中で生かしながら、スタンフォード大学と共同研究する経鼻投与型ワクチンの開発を含めて、これまでアンジェスが進めて来た開発パイプラインについては前向きに取り組むことを期待したいと思います。