株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/09/08 09:08

アンジェス(株):2022/09/08 09:08

昨日9月7日、高用量の治験結果について、「臨床試験の速報データにより、高用量製剤は当初開発した初期のワクチンよりも免疫原性は増強したものの、筋肉内接種群と皮内接種群いずれにおいても、主要評価項目である、12 週後の ウイルスに対する中和活性及び 12 週後の 糖タンパク質特異的抗体価が期待する水準には至りませんでした」と報告しています。

アンジェスが言っている初期のワクチン(武漢型)開発中止ということだけであるならば、武漢型のウイルスのスパイクの遺伝情報をもとに作成したワクチンは、その後デルタ方やオミクロン型に変異していく過程でスパイクの形の変化に伴ってスパイクの遺伝情報も変化することから、初期のワクチンでは効力が弱くなっていることは伝えられているので、新たな変異型と言われているオミクロン「BA5系統」のスパイクの遺伝情報に基づく、変異型に対応するワクチン開発に踏み切る選択があったのです。

けれどもアンジェスのIRでは「当社はこれまでの研究開発の知見を活かし、プラスミドの発現効率や導入効率の向上等、プラットフォームの見直しを行い、並行して、将来発生する可能性のある新たな変異株を視野に入れ、当面、オミクロン株の最新変異株(BA.5 等)に対しても有効な、改良型 DNA ワクチン研究を開始することを決定いたしました」と報告しながら、何故にこれまで共同研究に参画いただいた大阪大学及びタカラバイオ株式会社、株式会社ダイセルなどを始めとする13社との共同研究も終了する必要があるのか説明されていないのです。

この共同研究の終了を決断した背景にある理由として考えられることは、「臨床試験の速報データにより、初期のワクチンよりも免疫原性は増強したものの、筋肉内接種群と皮内接種群いずれにおいても、ウイルスに対する中和活性及び抗体価が期待する水準には至らなかった」結果を、短期間に打開する方策が見つからないことから、やみ雲にウイルスのスパイクの遺伝情報を手に入れて、ワクチン開発に再挑戦しても、確たる勝算がなければ、国に臨床試験の費用負担を求めるわけにもいかない背景があったのだと思います。そのために、一歩退いて、再検討の道を選択したのだと思います。

非常に残念な結果となりましたが、個人的にはこれからのアンジェスの歩みを見ながら、遺伝子医薬の開発を応援していきたいと思います。