株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/08/12 08:12

アンジェス(株):2022/08/12 08:12

エメンド社は、バイオ医薬品から医療機器、ヘルスケア業界全体にグローバルに投資を行っているOrbimed社と、武⽥薬品⼯業の子会社である武田ベンチャーズの出資によって創立されたものですが、アンジェスも2019年3月に最初の出資を行い、その後段階的に追加出資を実施して約40%の株式を保有し、持分法適用関連会社としたことを契機に、2020年12月に米国のエメンド社を買収し、完全子会社化したものです。

エメンド社の完全子会社化の費用は約260億円で、身の丈を超える出資とも言えますが、アンジェスにとっては「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指す」という経営戦略に基づく大きな経営判断だったと言えると思います。

こうした経営判断を決断するに至った背景に何があるのかと言えば、やはり医療分野における遺伝子治療とゲノム編集技術による治療方針の確立と創薬への前進が、深く静かに前進していることが背景にあったと思います。このことを裏付ける調査として、2022年3月に発表された、(株)グローバルインフォメーションによる、ゲノム編集市場の予測によると、2021年の51億9,940万米ドルから2028年には169億8,669万米ドル(1ドル133円換算で2兆2592億円)に成長すると予測されており、年平均成長率(CAGR)では18.4%の成長が見込まれているのです。

つまり、この領域に食い込むことを放棄しては「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指す」ことは実現できないとの判断に基づく決断であったと思います。
アンジェスは、エメンドを完全子会社化したことによって、既存の治療法ではアプローチできなかった、多くの適応症に対応できるゲノム編集技術の獲得によって、遺伝子治療プログラムとゲノム編集プラットフォーム技術を融合させ、グローバルマーケットを狙う企業になる可能性を手に入れることが出来たと思います。

今後はまず、好中球エラスターゼ遺伝子の異常による重症先天性好中球減少症を対象とした、米国での治験の開始に着手し、その上で、これまで研究してきた眼科、血液系、循環器系、そして免疫疾患の分野の治療法の確立、及び創薬につなげる研究開発を促進して貰いたいと思います。エメンド社も創立から、はや7年。ゲノム編集技術が実際に人に役立つ医療の前進となり、社会に役立つ企業になることを期待します。