●アンジェス(株):2022/08/10 11:23
掲示板の投稿の中に
「エメンドの研究に実用化の道筋が見えたとの事ですが、
決算短信のP5を見たんですけど、たいした進展はないように思えます。」
とのことですが、今は、ゲノム編集技術の実用化の道筋が見えた段階で
実用化には至っていないのです。
ゲノム編集を医療目的で利用する場合は、植物などの品種改良で
利用する場合とはオフターゲット変異の意味合いが全く異なりますので
極めて慎重な取扱いが求められます。
これまではオフターゲットの問題が、ゲノム編集技術を活用した
人への治療方針の確立にとって大きな障壁となっていたのですが
エメンド社の研究によって、この問題が解決できる見通しが出来たのです。
色々な分野の疾患に対して、ゲノム編集を駆使した治療法の確立に向けて
これから、研究開発が進んでいくと思います。
実用化にとっては、まだ道半ばですが、また一歩、医学の前進につながる
研究が日々、積み重ねられているのです。
私が先ほどの投稿で「いつまでもエメンドは「金食い虫」ではないのです」と
言った意味は、エメンド社の社風を含めて、日々取り組んでいる研究開発は
研究自体を自己目的にして、それにあぐらをかいている研究機関とは
違うものを感じているからです。
もし、研究機関の既得権益にあぐらをかき、自己利益を求めるならば新たな
研究陣の拡充などは不要で、長くうま味を味わい続けたほうが良いのです。
「葵ちゃん」が言うように「製品化出来なければ、多額の運営経費が必要な
金食い虫のままですね」との指摘は、そのような現状が固定的に継続された
場合は間違いではないのですが、問題は、エメンド社の将来が
「製品化出来なければ、多額の運営経費が必要な金食い虫のまま」で終わる
ような動きにはなっていないと思います。
現状を固定的に見て悲観的に見るか、現状の中で発展の契機を見出すかは
各人の認識と判断になりますが。