●アンジェス(株):2021/07/08 07:09
「寄付講座」とは、個人又は団体の寄附による基金をもってその基礎的経費を賄うものとして、学部及び研究科等の大学院組織等に置かれる講座を言います。
森下先生が責任者となっている大阪大学大学院医学系研究科:臨床遺伝子治療学には「心・血管グループ」、「核酸医薬グループ」、「認知症グループ」、「健康発達医学グループ」、「免疫・脳血管・神経グループ」、「共同研究グループ」の六つの研究グループがあります。
以前、ダイセルのアクトランザラボの開発で紹介した中神啓徳教授は「健康発達医学 グループ」のリーダーをされている先生です。
【森下先生からのメッセージ】
遺伝子治療は、治療という言葉が最後にある以上、常に臨床を意識して基礎研究を行う学問であると考えています。また、多くの患者さんに恩恵をもたらすため、医薬品化を含めて産業への橋渡しも重要な役割を担う学問であるとも思います。その意味では、従来の基礎医学や臨床医学を超えた新しい時代の医学を切り開く役割も担っている分野です。今後、生活習慣病にとどまらず、免疫疾患、がんや遺伝病など、多くの難治性疾患の画期的な治療法を生み出せることを信じて、多くの人達が参加し、自由に斬新なアイデアを生み、自らの力量を試し、患者さんを考えた遺伝子治療のエキスパートとして世界にはばたいてほしいと願っています。新しい学問領域には無限の可能性があります。同じ知的興奮とモチベーションを共有できる研究者に集まっていただきたいと思っています。