●アンジェス(株):2021/05/28 09:31
アンジェスが実施してきた第1/2相臨床試験、及び3月10日に接種が
完了している第2/3相臨床試験の治験結果のデーターが初夏に
発表予定となっています。
では、初夏とは時期とはいつなのかと言えば、通常5月下旬から
6月上旬を指すと言われています。
したがって、出来るだけ早く報告をとの思いは誰もが同じだと思いますが
問題は治験結果のデーターが発表できる内容として成文化されているとしても
それ以降の承認に向けたプロセスについて、6月2日開催のワクチンサミット
までは国際基準の承認の有り方が定まらないので、治験結果の発表は
6月2日前は行われないだろうと思います。
何故ならば、国産ワクチンンの開発を進めている各社の中で、最初に
最終段階の治験にアプローチできる位置にあるのは、アンジェスであるので
アンジェスの取り組みが、他の国産ワクチンの承認の有り方の前例になるので
規制当局も従前のように「海外を含む1万人から数万人規模の大規模治験の実施」をと機械的に打ち出すことが、現在の状況では出来ないのです。
新たな承認制度のあり方については、公明党の提言や自民党の
新型コロナ感染症対策本部で検討されてきた案や、今月18日に
自民党政務調査会で採択された提言に基づき、内閣としても6月1日には
閣議決定をして、6月2日のワクチンサミットに臨むとされているので
それが厚生労働省の省議を経て規制当局の方針になるのは
6月4日ぐらいまでは日時を要するので、アンジェスが第2/3相臨床試験以降の取り組みを規制当局と協議するのは、6月7日以降となる思います。
出来うるならば、それ以前に事前の協議を進め、国産ワクチンの一日も早い
承認に向けた取り組みが進むことを期待したいと思います。
何故ならば、ワクチンサミットにおいて、ワクチン開発に伴う承認の有り方が
国際的な統一基準のの基で、治験が実施されるとしても
その取り組みが早い方が、一日も早い国産ワクチンの開発が進むからです。
アンジェスの治験データをもとに、一日でも早く規制当局と協議が
行われることを期待したいと思います。
アンジェスの、これまでの治験データーが発表されるのは、その協議の後なので。