株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2021/06/20 04:12

アンジェス(株):2021/06/20 04:12

コロナ禍で待たれる国産ワクチン、政府の戦略まとまる!!(その4)

......内城喜貴 / サイエンスポータル編集部、共同通信社客員論説委員

アンジェスは昨年6月から、大阪市立大学医学部附属病院で、昨年9月から大阪大学附属病院で、それぞれ30人、計60人を対象に第1/2相臨床試験を開始した。
会見で森下教授は大阪大学附属病院での結果を公表。4週間隔で2回接種した10人中6人、2週間隔で3回接種した10人中7人で中和抗体が確認された。細胞性免疫が高まったことも確かめられた。

森下教授らは、第1段階に続き、既に500人規模の接種も終えており、現在効果を解析中だ。実用化に向けて治験は順調に見える。先行に尽力してきた研究者らによって日本でも国産ワクチン開発に向けて光が差してきたといえる。

だが、残された課題は、実用化に向けた最終段階となる大規模治験をどのように行うかだ。国内の新型コロナ感染症の発症率が低く、プラセボを実施して検証するとした場合、30万人規模の治験が必要になるので、治験が難しいことや、現実に先行しているワクチン接種が進んでいる中で偽薬を使うことは問題があり、それらが当面の壁になっている。

薬事規制当局国際連携組織(ICMRA)は、大規模治験に代わってワクチンの有効性や安全性を評価する手法の検討を進めている。また、他の代替手法が見つかれば開発競争で出遅れた日本の製薬・ベンチャー企業も実用化が視野に入る。具体案はまだ出ていないが森下教授もICMRAの検討結果に期待を寄せている。

さまざまな理由、事情から遅れてしまった日本の国産ワクチン開発。厳しい研究環境の中でも意欲的な研究を続けた好事例もある。簡単ではないにしても国家戦略が確実に実行されれば挽回は可能だろう。日本発のワクチンが実用化すれば、ワクチン供給に窮するアジア諸国の「ワクチン後進国」に提供することもできる。国が一度買い上げ、比較的安価で供給できれば、新しい形での国際協調、国際貢献の意味も持ってくる。

森下教授は記者会見の最後に次のように強調した。「今回のようなパンデミックは数十年に1回、あるいは数年に1回起こり得ることが分かった。(コロナ禍が収束しても)のど元すぎれば熱さ忘れる、であってはならない。必ず次のパンデミックがあることを前提に動くことが必要だ」と。