●アンジェス(株):2021/04/12 19:00
3月30日の株主総会と併せて行われた会社説明会で行われた
新型コロナワクチン開発に関わる質疑の一部をを紹介します。
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【質問】一日も早く、コロナワクチンを打てるということを望んでいる
わけですけれども、ワクチン生産についても、もう少し力強く、経営者の方が
進めていく、という意思を表示していただきたい。
【山田社長】新型コロナウイルスワクチンの生産を国内の中でしっかりと
展開できるのか、その見通しはどうなのか、というご質問をいただきました。
当社はこのプロジェクトを立ち上げるときに、オールジャパン体制という言葉を
使わせていただきました。当社は規模の小さい会社でございますので
何もかもできる訳ではないということは承知しながら、このプロジェクトを
進めてまいりました。
特に製造に関しましては、工場等を持っておりませんので
しっかりと連携を組みながらやるということで、タカラバイオさんに
お声をかけて進めさせていただいています。
さらにカネカさんは、非常に積極的にこの領域に取り組んでおられ
ヨーロッパにある、ユーロジェンテックという会社を数年前に買収しています。
この施設も、使わせていただいているところです。
また、AGC(旭硝子のグループ企業)さんも、米国それからヨーロッパに工場を
持っていて、バイオそして生産の一環も含めて進めていただいている
ところでございます。
この(ユーロジェンテックとAGCの)2社につきましては、海外の施設です。
当社は国内にしっかりと担保できるような施設を作るということが肝心であると
思っています。やはり1億人分、国民の方々に、しっかりと投与できるだけの
規模は何とか国内に設けていきたい。そういうことが可能であれば
しっかりと国に支援いただけると考えています。
新型コロナウイルス感染症の問題は、一過性とは思っておりせん。
さらに変異株が出て、その変異株もどういう形でこれから流行していくか
わからない状況でございます。このウイルス感染は、かなり先に続くだろうと
思いますが、また別の感染が起こる可能性がございます。
この際に国を挙げて、こういった施設をしっかりと確立していくというところは
私どもの願いでもありますが、政府の主張する点でもございます。