●アンジェス(株):2021/04/15 17:27
日本で接種されているワクチンは、現段階ではファイザー社の
メッセンジャーRNAワクチンとなっています。
首相官邸のホームページによると、優先接種対象者となっている
医療関係者へのワクチンの配送見通しは、未接種になっている約370万人分の
1回目接種分の配送を4月中に完了し、その上で2回接種に至っていない
約420万に相当分のワクチンも、5月10日の週には2回接種分を含めた
必要量の配送を完了する見込みであるとしています。
また、高齢者の優先接種のためのワクチンの配送は
「欧州の透明化メカニズムの承認が想定通り進んだ場合、6月末までに
65歳以上の高齢者全員に2回接種する分のワクチンの配送が完了する見込み」
となっていますが、楽観的な見通しではないかと思います。
国産ワクチンの開発状況と、変異株が関西だけでは全国に広まりつつある
中では、海外ワクチンの輸入による対処は必要な措置と言えますが
海外ワクチンの入荷が遅れ遅れとなり、結果として第4波や第5波への
備えとして、政府や自治体が各自に感染注意を呼びかけるだけでは
政治の役割を果たしているとは言えないのです。
危機管理は最悪の事態も想定して対応すべきであり、一生懸命やったけど
出来なかったなどの言い訳は許されないのです。
海外ワクチンの輸入に万全を期すとともに、国産ワクチンの早期承認を
可能とする法制度の確立を今こそ検討する時期かと思います。
見通しが立たない非常事態宣言の繰り返しでは、経済や国民生活の疲弊感を
払拭できないのです。
日本が沈没しないように、政治が役割を果たすべき時が、今なのです。