●アンジェス(株):2020/06/04 04:12
【BSフジ:プライムニュース】(その1)
日本の”新型コロナ”ワクチン開発はどこまで進んだ?
世界の中の立ち位置は…開発者らに聞く!!
<出席者>((なお、文中は敬称略)
武見敬三 自民党新型コロナ対策本部顧問
森下竜一 大阪大学大学院 臨床遺伝子治療学教授
増田道明 獨協医科大学医学部教授
反町理キャスター
海老原優香キャスター
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言は全面解除されたものの、状況はいまだ予断を許さない。そうした中、ワクチンや治療薬開発に期待がかかっている。各国が開発にしのぎを削る中、日本の立ち位置はどこにあるのか。政治による予算のバックアップは十分なのか。今回の放送ではDNAワクチン開発者:森下竜一教授、ウイルス学専門家:増田道明教授、自民党コロナ対策本部武見敬三顧問を迎えて開発の現状と今後についてうかがった。
【海老原優香】世界ではワクチン開発の熾烈な争いが起きています。
【武見敬三】 大いに競争して開発が早まるのは大変好ましい。多くの国々が共有できる仕組みを使い、分配につなげなければ。問題は価格設定。大量生産し分配するための特許の枠組みがまだできていない。いま最も大きな課題として議論しており、今度のG7の会合で安倍総理から提案があると思う。
メディシンズ・パテント・プール(医薬品の特許プール)の仕組みを応用し、G7の国がお金を出しあって、特許権を持つ企業に特許をパテント・プールに出してもらう。ジェネリック企業による大量生産で、各国の提供体制を強化する仕組み作ろうというもの。
【森下竜一】 日本とヨーロッパの国にとっては非常に合理的な方法。ただアメリカや中国のように戦略的要素を持っている場合は、その通りに運ぶか不安。
【反町理】医薬品が人道的なものではなく覇権争いのツールになっていると。
【森下竜一】 可能性はある。中国も自分たちが支援している国に出したいはず。先に開発すれば戦略物資として有利。中国が15兆円かけるという話もあり、特に米中ではワクチンが覇権の象徴になっているのでは。