株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2020/02/23 04:42

アンジェス(株):2020/02/23 04:42

アンジェスの山田英代表取締役社長の経歴を見ると30歳の時に本学術振興会の奨励研究員になっています。このことから言えることは、山田社長は文系出身者ではなく、研究職出身者だと思います。
31歳の時、三菱化成(現三菱化学)に入社し、その後そーせい、宝酒造を経て50歳の時、アンジェスの事業開発本部長として入社し、翌年アンジェスの社長に就任しています。この時期は、大阪大学医学部発の創薬ベンチャーとして1999年12月に設立されたアンジェス東証マザーズへの上場を果たすために奔走していた時と思います。

その山田社長も1950年生まれで御年69歳。アンジェス入社以来の19年の歳月は人には言えない苦労もあったと思います。それは広報ブログでコラテジェンの開発について「率直に申し上げますと、非常に長い時間をかけてここまでやってきました。青写真のない前例のない開発でしたので、企画・製造含めてトライ&エラーの連続でした。ただ、過去の臨床試験の結果から確信を持っておりましたのでギブアップすることなくやってこれました」と述べていることからも伺えます。

また薬価収載については山田社長自身も言うように「残念なのは、私共が期待する薬価には至らなかった」と述べていますが、ではアンジェスにこれを拒否する選択肢があるかと言えば、事はそれほど簡単なものではなく、留保する選択もないことは明らかです。つまり国を相手にするとはそうした厳しさがあるのです。
もし薬価収載を不服として受け入れを拒否した場合は、この案件は棚上げされ、保険適応すら見送られるのです。国を向こうに回すとはそういう事態を招くことになるのです。

確かに、コラテジェン一つとっても、原価方式として薬価収載では、創薬に結実しない全ての実験はそれに要した諸費用及び時間のロスはの一切は算定されない事になり、大手製薬を含めて困難な新薬への挑戦に二の足を踏む結果をもたらし、長期的視点で見れば国益を損なうことにもなりかねないのです。
しかしアンジェスは、その認識を持ちつつも、薬価収載の結果を受け入れて、市場規模の大きい米国で、新ガイドラインに基づいて後期第2相からの臨床試験に臨んでいるのです。

新株予約権による第三者割当の増資が3月4日以降開始されますが、株価の希薄化を跳ね返すためにも、米国での臨床試験の早期成功を期待したいと思います。