●アンジェス(株):2020/02/21 02:20
大阪大学大学院:臨床遺伝子治療学が主導する
新型コロナDNAワクチンの開発成功に期待します!!
エボラ出血熱や中南米で感染が拡大しているジカウイルス感染症は、国際社会にとって大きな脅威であり、感染症への対応は世界が直面する重要課題であるとして平成28年2月頃、感染症に関する国際協力及び国内対策を一体的に示した初めての基本計画を決定した経過があります。
その方針の骨子は
「薬剤耐性感染症(ARI)を克服するため、新たなワクチンやその他の感染症予防法、抗微生物剤の適正使用(AMS)推進に寄与する迅速診断法、新たな機序の抗微生物剤又はその他の非伝統的な治療法等の開発など、ヒト及び動物における感染症に対する新たな予防・診断・治療法の開発に資する研究を推進する。そのために官民連携を推進する会議を設置する。」とするものです。
しかし、国内において切迫した危機感が生じなかったこともあり、その後は目に見える成果を実現できずに今日に至っています。
こうした中、大阪大学大学院:臨床遺伝子治療学の総括責任者である森下竜一教授とその研究グループの中の一つである健康発達医学グループのリーダーである中神啓徳教授が軸となり、新型コロナDNAワクチンの製造に着手することが医薬通信社の新着記事で紹介されました。
その記事によると新型コロナDNAワクチンは、新型コロナウイルスの遺伝子をプラスミドに挿入して作製するものです。もともと鳥インフルエンザウイルスのパンデミック用に構築されたDNAプラスミド法が活用されるとのことです。
アンジェスもかねてより、DNAワクチン技術を応用しエボラ出血熱対策医薬品として抗血清製剤の開発をカナダのサスカチュワン大学と共同して進めています。
アンジェスが開発を進める抗血清製剤はエボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードするDNA ワクチンをウマに接種し、その血清に含まれる抗体を精製して製造する治療薬です。
当抗血清から精製した抗体を用いた動物による感染実験では、ウイルス感染による死亡を阻止することが確認されています。
こうした研究実績を生かし、アンジェスと連携している大阪大学大学院:臨床遺伝子治療学の研究グループが主導する新型コロナDNAワクチンの開発が成功することを切望します。