●アンジェス(株)2020/1/28 13:53
■なぜ、Emendo(エメンド)社なのか?
説明会における山田社長のリリース解説
現在の遺伝子治療はプラスミド、ウィルスベクター、ゲノム編集の3つからなります。私たちのHGF遺伝子治療薬は、世界初のプラスミド製品となりました。(中略)そして、病気の遺伝子から正常な遺伝子へ一度の治療で可能となるゲノム編集は、究極の遺伝子治療であると考えております。
ゲノム編集に関しては医療分野ではまだ実用化はされておりません。私たちはこのゲノム編集分野で世界のトップを狙うために、エメンド社に資本参加しました。
現在、ゲノム編集の最新技術は『クリスパーキャス9』と呼ばれるものですが、まだ実用化に至っていない懸念材料として、オフターゲット効果があげられます。オフターゲット効果とは、狙った場所以外を間違って切断してしまうことです。このオフターゲット効果をさらに低減する技術を開発したのがエメンド社です。エメンド社のCEOのDavid Baram氏は、世界的にも有名なイスラエルのWeizmann研究所の出身で優秀な研究者であります。さらに、タンパク質合成に関わるリボゾームの研究で2009年ノーベル化学賞を受賞したAda Yonath氏に師事していた人物でもあります。現時点ではまだ具体的なことは申し上げられませんが、私たちは彼らの技術が、クリスパーキャス9を超える究極のゲノム編集テクノロジーだと期待しています。
<Emendo社について>
ご参考までに、クリスパーキャス9でゲノム編集に取り組んでいる米国の上場会社で『インテリアセラピューティクス』の時価総額は1534億円、『エディタスメディシン』は1943億円、『CRISPRセラピューティクス』は3101憶円となっています。エメンド社はそれらを上回る技術等を有することから、それ以上の企業価値があると期待しています。
遺伝子治療の最高峰といわれるゲノム編集の領域は、世界中から高い注目を集めており、世の中のあらゆる病気を治療できる可能性があります。そして、ゲノム編集分野で世界のグローバルリーダーになるための技術がエメンド社にはあると信じています。