●アンジェス(株):2020/01/26 11:43
[財形新聞より転載]
アンジェスの開発パイプラインの進捗状況!!
〔1〕HGF遺伝子治療用製品
19年9月販売開始したHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」は、日本での適応症拡大に向けて19年10月、慢性動脈閉塞症の安静時鈍痛を有する患者を対象に第3相臨床試験(約2年、約40例想定)を開始した。
海外は、日本より市場規模が大きい米国で、新しいガイドラインに基づいて19年11月、下肢潰瘍を有する閉塞性動脈硬化症の患者を対象に臨床試験を開始した。第3相試験に先立って小規模な臨床試験で下肢潰瘍の改善効果を確認する。なお米国では田辺三菱製薬と導出契約を締結している。またイスラエルでは導出先のKamada社が、重症虚血肢を対象として申請準備中(20年発売見込み)である。今後は米国、イスラエル以外の地域についても導出先の確保を推進する。
〔2〕核酸医薬(NF-kBデコイオリゴDNA)
NF-kBデコイオリゴDNA(NF-kBの活性化による過剰な免疫・炎症反応を原因とする疾患の治療薬)は、椎間板性腰痛症を含む腰痛疾患を対象として、米国で第1相後期臨床試験を実施中(18年2月~)である。当初計画に対して若干遅れているが、特段の問題はなく患者登録中である。
また従来型NF-kBデコイに比べて、炎症を抑える効果が格段に高く、生産コストも低い次世代型キメラデコイの開発も推進している。
〔3〕DNAワクチン
DNAワクチン(DNAを利用した治療ワクチン)は、高血圧を対象疾患として、オーストラリアで第1・2相臨床試験を実施中(18年4月~)である。概ね計画どおりに患者登録中である。DNAワクチンを、遺伝子治療用製品、核酸医薬に続く遺伝子医薬の第三の事業と位置付けている。
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて財形新聞が配信したものから一部を抜粋したものです。