●アンジェス(株):2024/01/25 09:53
イスラエル経済月報ではエメンド社のことについて、次のように報じています。
日本の アンジェス社は、2020年に約2億5000万ドルで買収した遺伝子編集の先端技術企業、イスラエルのEmendo-Bio社の従業員を解雇する。驚くべき解雇の通告は、日本企業の経営陣との会話の中で、同社の110人の従業員に伝えられた。同社の従業員のうち10人は、現在ガザの予備役として兵役についている。イスラエル企業の技術の将来は、現時点では不明である。
AnGes社は日本の証券取引所で取引されているが、近年、コロナ病の治療法開発に失敗し、株価が急落している。2020年の買収後、日本企業はイスラエルと米国の全センターでEmendo-Bio社の事業活動を継続的に維持すると報告した。
Emendo-Bio社はCRISPR遺伝子編集会社で、2 つの技術プラットフォームを使用し、ゲノムの全長に沿った非常に精密な遺伝子編集を可能にする。OMNI 技術プラットフォームの能力は、ゲノム医学、タンパク質工学、医薬品開発における深い専門知識とともに、血液学、腫瘍学、眼科学、その他の疾患領域における適応症の治療において、EmendoBio 社に独自の優位性を与えている。
AnGes 社は 1999 年に設立されたバイオファーマ企業で、遺伝子ベースの医薬品開発に注力している。2019 年 3 月、主力製品であるコラテジェンについて、下肢虚血性潰瘍の治療薬として条件付き・期限付き承認を取得した。2019 年 9 月、アンジェスは日本での商業化を開始した。AnGes 社は 2020 年 12 月、遺伝子編集技術の能力を拡大するためにEmendo-Bio 社を買収した。
◆アンジェスは1月10日のIR情報で、エメンド社研究所の閉鎖を決定した事実はないと報告をしています。同時にイスラエルの地政学的リスクから、イスラエルのエメンド社研究所の縮小と米国への展開を含めた再構築を検討しているとのことですが、現時点で新しい研究開発体制について決定された事項はないとして、解雇の報道には報告がありませんでした。イスラエル経済月報は在イスラエル日本国大使館の経済班:友澤孝規氏が担当して発行されているので、解雇の報道に対する見解を含めて、近い時期にエメンド社の将来像について報告すべきと思います。