●アンジェス(株):2023/11/26 09:15
一昨日の11月24日、掲示板でも投稿されているように薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が12月8日に開催され、ゾキンヴィについて承認の可否が審議されると報告されています。
ゾキンヴィは米国ニュージャージー州に本社を置く製薬会社であるメルク社で開発されたもので、アイガー社がメルク社から全世界での独占的権利をライセンスされています。アンジェスは米国カルフォルニア州に本社があるアイガー社とハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)とプロジェロイド・ラミノパチー(PL)の治療薬であるゾキンヴィについて、2022年5月に日本における独占販売契約を締結しています。
ゾキンヴィは遺伝的早老症と言われる治療薬ですが、世界ではHGPSの患者数は400人、PLは200人いると推定されています。日本ではゾキンヴィの対象疾患の方は、難病センターの報告では、10名程度の患者数と言われています。
山田社長は2023年3月に開催された第24期定時株主総会終了後の会社説明会で、
「ゾキンヴィの日本への導入を決定したのは、治療法がない疾病分野や難病、希少疾患などを対象にした医薬品を一日でも早く患者さんにお届けするという事業目的と合致する製品であるためです。ここは、アンジェスが動かなければと決断致しました」と語っています。
ゾキンヴィの承認に向けた取り組みとしては、今年3月に厚生労働省により希少疾病医薬品(オーファン・ドラッグ)に指定されています。オーファン・ドラッグの
指定を受けると、優先審査のほか指定の適応症に対して承認を取得した場合には10年間の再審査期間が認められるなどのメリットや支援措置を受けることができます。この希少疾病医薬品の指定を受けたことを踏まえて、5月12日に厚生労働省にゾキンヴィの国内製造販売承認申請を行っています。
あと、2週間ほどの後に開催される薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で、ゾキンヴィについて承認の可否が審議されるのですが、治療を待ち望んでいる患者の皆さんやご家族の要望に応える決定がされることを望んでいます。