●アンジェス(株):2023/11/24 14:03
フィスコ客員アナリスト佐藤譲氏が執筆したアンジェス Research Memo(8)は
新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチン及び治療薬となっていて
(1) 新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチン
(2) 新型コロナウイルス感染症及びARDS治療薬「AV-001」の開発状況
となっています。その二つをひっくるめた表題が
「アンジェス Research Memo(8):「新型コロナウイルス感染症は前期第2相臨床試験を実施中」となっています。
本来であればAV-001については、中等度から重度の新型コロナウイルス感染症肺炎患者向けの治療薬としても効果があると判断し、2022年1月より米国で前期第2相臨床試験を実施してきた経過があります。しかしその後、米国でコロナ感染症の患者が激減したことからコロナ感染症による肺炎患者が少なくなって、治験に参加する患者の確保が難しくなったことから、「インフルエンザ等のウイルス性及び細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS) に広げる」申請を米国FDAに行い、2022年12月にFDAから承認を受けてきた経過があります。
ですので、AV-001については、フィスコ客員アナリストの佐藤譲氏が表題で
「新型コロナウイルス感染症は前期第2相臨床試験を実施中」としたのは、表現的に曖昧で、「新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチン」なのかと錯誤させる表現になっていると思います。
本来ならばAV-001はコロナウイルス感染症による肺炎だけでなく、それを含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS) に対象を広げた経過があるので、表題も「新型コロナウイルス感染症による肺炎、及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)については前期第2相臨床試験を実施中」と表示すべきかと思います。